ライス
こんにちは!ライス(@rice_papat)です。
教員免許更新の時期だけど、何からしたらいいのかな?
放送大学だと動画を見るだけでいいと聞いたけど実際どうなの?免許更新の攻略法も知りたいです。
こんな悩みを解決します。
教員歴10年の方が必ずクリアしなければならない『教員免許更新』。
普段の激務をこなしながら時間を確保して講習を受けるのはかなりしんどいです。
だからこそ失敗しないために事前に情報を集め、効率よく免許更新をこなすことが必要です。
本記事では放送大学で教員免許をする前に知っておくべきことを3つ紹介します。
本記事を参考にすることで、教員免許更新で失敗することはないと思いますよ!
- 教員免許更新の手続きは通知がない
- あまり頑張らなくてOK
- 教員免許更新に対して補助金もらえる可能性がある
放送大学で教員免許更新を経験した筆者が、体験談や失敗談を交え紹介します。
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教員免許更新の手続きは通知がない
教員免許更新の手続きは教育委員会などから通知は一切来ません。
いつ更新しなければならないのかをすべて自分で把握し、手続きをする必要があります。
忙しい業務の中、うっかり免許失効とならないように気をつけましょう。
- 免許状の種類といつまでに更新するかを確認
- 放送大学の申込
- 動画講義を受講
- 試験
- 修了手続き
免許状の種類といつまでに更新するかを確認
免許状には2種類あります。
- 旧免許状(平成21年3月31日以前(更新制導入前)に授与された免許状)
- 新免許状(平成21年4月1日以降(更新制導入後)に授与された免許状)
教員免許をいつ取得したかによって、更新のタイミングが異なります。
早いうちに自分の更新時期を把握しておきましょう。
旧免許状の場合
旧免許状を持っている人、つまり教員免許更新制度が導入される前に免許を取得した人は、国が定めている日程で更新をすることになっています。
表にまとめたので確認してください。
令和2年3月31日の時点で旧免許状を持っているすべての人の免許更新1回目は終了します。
2回目の更新は以下の表を見て確認しましょう。
グループ | 受講対象者の生年月日 | 2回目の免許更新期限 |
1 | 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日 昭和40年4月2日~昭和41年4月1日 昭和50年4月2日~昭和51年4月1日 | 令和3年3月31日 |
2 | 昭和31年4月2日~昭和32年4月1日 昭和41年4月2日~昭和42年4月1日 昭和51年4月2日~昭和52年4月1日 | 令和4年3月31日 |
3 | 昭和32年4月2日~昭和33年4月1日 昭和42年4月2日~昭和43年4月1日 昭和52年4月2日~昭和53年4月1日 | 令和5年3月31日 |
4 | 昭和33年4月2日~昭和34年4月1日 昭和43年4月2日~昭和44年4月1日 昭和53年4月2日~昭和54年4月1日 | 令和6年3月31日 |
5 | 昭和34年4月2日~昭和35年4月1日 昭和44年4月2日~昭和45年4月1日 昭和54年4月2日~昭和55年4月1日 | 令和7年3月31日 |
6 | 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日 昭和45年4月2日~昭和46年4月1日 昭和55年4月2日~昭和56年4月1日 | 令和8年3月31日 |
7 | 昭和36年4月2日~昭和37年4月1日 昭和46年4月2日~昭和47年4月1日 昭和46年4月2日~昭和47年4月1日 | 令和9年3月31日 |
8 | 昭和37年4月2日~昭和38年4月1日 昭和47年4月2日~昭和48年4月1日 昭和57年4月2日~昭和58年4月1日 | 令和10年3月31日 |
9 | 昭和57年4月2日~昭和58年4月1日 昭和48年4月2日~昭和49年4月1日 昭和58年4月2日~昭和59年4月1日 | 令和11年3月31日 |
10 | 昭和39年4月2日~昭和40年4月1日 昭和49年4月2日~昭和50年4月1日 昭和59年4月2日~ | 令和12年3月31日 |
新免許状の場合
新免許状の場合、免許の有効期限は10年と定められています。
<例>
取得した年月日 | 平成24年3月 |
1回目の有効期限 | 令和4年(平成34年)3月31日 |
2回目の有効期限 | 令和14年3月31日 |
ちなみに僕の場合は
取得した年月日 | 平成22年3月24日 |
1回目の有効期限 | 令和2年(平成32年)3月31日 |
2回目の有効期限 | 令和12年3月31日 |
こんな感じでした。
どちらの免許状にしても、更新できるのは有効期限が切れる前2年間。
僕の場合だと、1回目の教員免許更新は「平成30年4月~令和2年(平成32年)3月の2年間で更新」ということになりますね。
僕は前半1年間は更新のことなんて頭にありませんでした…あ、あぶねぇ…!
気づかないで失効してたらただの数学おじさんになるところだったね!
気づいてよかった…!
まずは自分がいつまでに教員免許更新に向けて動き出さなければならないのかを確認しましょう。
放送大学の申込
放送大学のホームページから申込をします。
このタイミングで受講する講義を選ぶことになります。
興味がある講義でもいいのですが、講義によって当たり外れがあるのでよく考えてから選ぶことをおすすめします。
おすすめの講義は後ほど紹介します。
動画講義を受講
講義動画を受講します。
後ほど詳しく書きますが、頑張って動画を見る必要はありません。
過去問とほぼ同じ問題が出題されるので、過去問の解けなかったところの確認程度に動画講義を使えばOKです。
放送大学キャンパスで試験
放送大学のキャンパスに試験を受けに行きます。
選択科目によって時間割が決まってくるので、よく確認しましょう。
緊張しますが大丈夫です。何とかなります。
ちなみに僕は、選択科目の関係上お昼休みはあまり長く取れませんでした。
「勝負の時は美味しいものを食べ体内からコンディションを整える」というポリシーに反しましたが、近くの生協で菓子パンを買ってかじりました。
修了の手続き
合格通知が来ても油断してはいけません。
ここから2回書類を送って手続きを踏まないと更新完了となりません。
ちなみに最後に収入印紙代がかかるので地味に痛い。
あまり頑張らなくてOK【教員免許更新の具体的な攻略法】
教員免許更新では、講義動画を30時間分見る必要があります。
ここで質問ですが、あなたは普段の業務をこなしながら30時間の時間を捻出できますか?
おそらく相当負担だと思います。
動画は真面目に見なくてOK
個人的な意見ですが、講義動画は真面目に見なくていいです。
動画を見なくても過去問をしっかりこなせば試験は合格できます。
動画中に発表されるパスワードを放送大学のマイページに入力する必要がありますが、動画はスキップが簡単にできるので、パスワードだけを探し出すことができます。
真面目に講義を受けてもいいですが、教育現場で10年間働いてきている方にとってはごく当たり前の内容で、動画を見なくても理解している内容だと思います。
ちょっとズルいのでためらいますが、ペナルティもないのでうまくやりましょう。
動画を見る時間を過去問を解く時間にしましょう。
過去問はしっかり解く→傾向分析
教員免許更新試験の過去問を扱っているサイトがあるのでのぞいてみましょう。
何年分か過去問を解けばわかると思いますが、ほぼ同じ問題しか出ていません。
それに免許更新では100点を取る必要はないので、完璧を求めるのは辞めましょう。
おすすめの講義動画
放送大学の申込の時点で5つの講義を選ぶことになります。
ここでいい講義を選ぶことが大事。
講義によって「こんなの常識だろ!」というものと「ちょっと何言ってるのわからない…」というものがあります。
具体的には以下の講義がおすすめです。
- 教育の最新事情(必修)
- 教育政策と学校の組織的対応
- 生徒指導と教育相談
- スクールカウンセリング
- 情報社会に対応した学校教育
教員免許更新に対して補助金もらえる可能性がある
放送大学で教員免許更新をする費用は3万円。さらに修了の手続きで収入印紙代がかかります。
これを個人で負担しなければいけません。
え、自腹…?闇が深い…!
しかし、教員免許更新に対して補助金が貰える可能性があるので、確認してみましょう。
- 学校に確認(事務)
- すでに教員免許更新を受けた同僚に確認
- 加入している福利厚生事業団体に確認
私の場合、加入している福利厚生事業団体の事業で5,000円の補助金が出ましたよ。
それもすでに教員免許更新を済ませている同僚に聞かなければ気づきませんでした。
加入しててよかった…知らないというのは怖いですね。
補助金を受け取ることができる期限があるかもしれないので、免許更新の手続きを始める前に確認しておきましょう。
まとめ:教員免許更新で無理せず、別のことに注力すべき
教員免許更新は闇が深い制度。
去年初めての教員免許更新だった。
・クソ忙しい夏休みに無理やり勉強時間確保
・現場10年いれば当たり前の事&現場で役立たない事ばかり勉強
・3万円の講義(最安値)を自腹
時間と金を奪ってやる気ない教員をふるいにかけてるんだなと思ったし、優秀な人も離れるなとも思った。改善されれば良いな。
教員のブラックぶりを文科省が認め、検討を開始しています。
だからこそ勉強時間を無理矢理確保する必要はありません。
無理せずに空いた時間を生徒のために使ったり、本当に自分の成長につながるような時間の使い方をしましょう。