こんにちは。ライスです。
自分が考えていることを誰かに伝えるのって難しいですよね…。
私も授業や部活で自分が伝えたいことがなかなか伝わらず、苦労していました…。
しかし、「例え」を使うと、伝えたいことが伝わりやすくなるんですよ!
今回は、「たとえる技術」という本を紹介します。
これを読めば、例えるのが上手になり、伝えることがが得意になるので、ぜひ参考にしてください。
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どんな本?
私がこの本を読みたいと思ったのは、教師として、2児のパパとして、ブロガーとして、私にとって今必要なのは「伝える技術」だと感じたからです。
伝えたい思いがあっても、伝わらなければ意味がない。
伝える人間として、「たとえ」というのは大事だと感じていたので、この本を手に取りました。
同じように「伝えること」を大切にしたい人に読んでほしい本です。
例えないより例えた方がいい理由
正しい例えを使うことで、こんなメリットがあります。
- 感情を共有できる
- オリジナリティを生む
- 伝わりやすい
自分と相手で感情の共感ができるようになり、相手に伝わりやすくなるということです。
例えばうれしい時、あなたはどのようにしてうれしさを表現しますか?
「〇〇〇うれしい」の〇〇〇にどんな言葉を入れますか?
「とても」「凄く」「大変」はどこか子どもっぽさを感じさせる。あなたが子どもならば構わないが、そうでないのなら使わない方が無難だ。「尋常ではない」「夢かと思うほど」「死ぬほど」になると今度は大げさになってしまい、信ぴょう性に欠ける。相手に気持ちが伝わることはない。「ふざけてるのか!」と怒らせてしまう可能性すらある。
ー著書、一部抜粋
「とてもうれしい」や「すごくうれしい」だと無難すぎるし、「尋常じゃないほどうれしい」や「死ぬほどうれしい」は嘘っぽく聞こえてしまいます。
じゃあどうしますか?例えるんです!
「『この犬、他の人に懐くこと滅多にないのよ』と言われた時のようにうれしいです!」
「なるほど!自分が特別な存在になったようにうれしいんだな!」
このように相手とうれしさが共有される。たとえは感情を出すことが苦手な人のサポートもしてくれるのだ。ー著書、一部抜粋
例えてうれしさを表現することで、具体的に感情が表現され、うれしさが鮮明になります。
では、次に、田舎の暗さを東京の人の伝える場合、どう表現しますか?
田舎の夜は暗い。住んでる頃は何とも思わなかった。(中略)帰省した時、驚いた。夜が暗かったのだ。建物も少なければ、街灯も少ない。東京という比較対象ができたことにより気づく暗さ。しかし、この話を東京育ちの人にしてもなかなか伝わらなかった。
ー著書、一部抜粋
「〇〇〇のように暗い」の〇〇〇にどんな言葉を入れますか?
開演後に入った劇場のように暗い
頼りになるのは足元のわずかな灯りと、誘導するスタッフの小さなライトくらい。暗い。「ああ、そういう時って座席番号がなかなか確認できないんだよね」と共感が生まれ、暗さを明確にイメージしやすくなるのだ。
ー著書、一部抜粋
相手が経験したことがある情景を連想させることで、はっきりとしたイメージが頭の中を駆け巡り、一発で伝わります。
たとえるための技術
「正しいたとえ」をするためには、コツがあります。
この本では、3つの技術を紹介しています。
1.よくある表現をアレンジする
「綿菓子のような雲」は、たとえてはいますが、よくある表現でつまらないし、オリジナリティがないですよね。これではインパクトに残らず、結果的に伝わりにくいです。
そこで、この「よくある表現」をアレンジしてみましょう。どうすればいいかというと、たとえとなる「綿菓子」を具体的にするのです。
「△△△△綿菓子のような雲」の△△△△にどんな言葉を入れますか?
綿菓子のような雲→懐かしい味のする綿菓子のような雲
「懐かしい味のする」という言葉を加えただけで印象が変わる。よくある雲だったはずが、昔を懐かしむ大人が見ている雲に思えてくる。故郷を思い出しながら見ている雲だろうか。「綿菓子のような雲」の時よりも情景が浮かぶ。
ー著書、一部抜粋
個人的にこれが目からうろこでした。
「懐かしい味のする」をつけるだけで、ここまで鮮明に情景を連想させられるものかと。
「BのようなA」が無難であれば、「CのようにBのようなA」と表現することで、直接繋がらないAとCを繋げ、想像力を掻き立てる表現ができます。
そうすることで、情緒溢れる新鮮な表現になりますよね。
たとえって面白い!どんどんたとえたくなります。
2.得意分野を利用する
相手が得意な分野でたとえることで、とても共感しやすく、効果抜群です。
相手がどんなことに興味があるのか、普段からちゃんとコミュニケーションをとっていれば、比較的簡単にできる例えだと思います。
ただ、相手が興味ないものに例えると全く伝わらないと思うので注意!
[say]パパやママにだったら「1時間抱っこして寝かしつけた赤ちゃんをおろした途端にギャン泣きされたような絶望感」とかね…泣[/say]
3.学校を使う
誰もが経験あるもので例えると、より多くの人に伝えられます。
誰もが経験あるもの。学校です!
「〇〇〇のように眠い」の〇〇〇にどんな言葉を入れますか?
学校を使うと簡単じゃないですか?
午後の授業のように眠い
誰もが一度は眠くなっただろう午後の授業。これなら多くの人に伝わる。ー著書、一部抜粋
午後の授業ってなんであんなに眠いんでしょうね…。
学校を使う例えも比較的簡単にできると思います。昔を思い出せばいいだけですからね!
[say]正直午後は先生も眠いよ。[/say]
たとえの辞書
この本の後半は、大きい、小さなどの「状態」や、悲しい、ありがたいなどの「感情」をそれぞれ8つずつ紹介しています。
すごいボリュームですから、覚えるというよりは、困ったときに開くような使い方でいいと思います。
「大きいことをたとえたいなー」とか、「悲しさをたとえたいなー」と思った時に、この本を開いてみると、そこにヒントが書いてあるんです。
言わば「たとえの辞書」。
たとえが苦手な人もとりあえずここに載っているたとえを使えば、いい感じにたとえることができます。
使っているうちに自分のものにしていけばいいんです。
まとめ
私の経験談ですが、普段のたとえ話で「なるほど!そういうことか!」と相手にわかってもらえることは4回に1回くらいでした…。
この本に書いてあるように、普段の生活で例えるトレーニングをすることで、誰でも「正しいたとえ」ができるようになると思います。
そして、私が強く思ったことは、「たとえで感情が共有できたら、信じてもらえるし、行動してもらえる」という事です。
言葉だけで相手と感情を共有できたら、その人との距離って一気に縮まると思うんです。
人と人を繋げるたとえができるようになりたーい!
そして、読んでいるうちに、「どんどんたとえてみたい!言葉遊びしたい!」という気持ちが、新しいゲームの説明書を読んだときのように高ぶってきました!
この本は、受験生が真っ先に買うべき赤本のようなもの。
たとえる技術をしっかり磨き、あなたの伝えたいことを余すところなく伝えてみませんか?