こんにちは。ライスです。
大学入学共通テストの英語対策が大切と聞いたんですけど、具体的にどうすればいいのかを教えてください。
こんな悩みを解決します。
[box class=”box26″ title=”この記事でわかること”]大学入学共通テストの英語の対策の仕方がわかる[/box]
筆者は現役高校教師。私の勤務している高校でも、大学入試共通テストの対策を一生懸命試行錯誤しています。現場の意見を伝えたいと思います。
※2019.11.08更新
2019年11月1日、大学入学共通テストへの英語民間試験導入の延期が決定しました。2024年度入試に実施できるように計画しているようです。
「英語民間試験延期まとめ!現役教師がわかりやすく解説【今さら聞けない】」では、延期になった概要や英語民間試験の問題点などをまとめています。よかったらこちらもご覧ください。
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大学入学共通テストの英語対策!【受験勉強だけじゃダメな時代です】
結論から言うと、大学入学共通テスト自体の勉強のほかにも、英検(実用英語技能検定)やTOEICなどの、検定試験を受けて、資格を取得することが重要になってきます。
英検やTOEICなどが重要になる話
大学入学共通テストの対策として、英検やTOEICなどの民間の資格検定試験を受け、資格を取りましょう。
大学入学共通テストのセンター試験からの大きな変更点として、
- マークシート式の問題だけでなく、記述式の問題が導入
- 英語で4技能を評価する
ということがあります。
どうですか?
これ、ものすごい大変な変更なんですよ?
記述式の問題が導入
今までセンター試験ではマーク式問題のみを出していましたが、大学入学共通テストでは記述式が出されるようになります。
「グローバル化が進んでるから、英語のコミュニケーション能力をより重視して評価しましょう」と国が方針を立てたからです。
今までのセンター試験では「読む」「聞く」の2技能だけの評価でしたが、「話す」「書く」も加えた4技能で英語を評価することになったんですね。
マーク式問題だけだったら「わかんなかったらとりあえず①をマーク作戦」をしようと思ってたけど、もうその作戦は使えないのね…。
記述の自信ないわ…。
まぁ全部が記述になるわけじゃないけどね。
学校としても記述力を鍛えるために授業を工夫しています。
4技能を評価する
全国の生徒が一斉に受験する大学入試共通テストで、同じ日に一斉に「話す」と「書く」に関する試験を実施するのは無理ですよね…。何時間もかかってしまいますから。
そこで、すでに4技能評価を行っている英検などの民間の資格・検定試験を使って評価すればいいんじゃないか?ということになったんです。
ということで、今まではAO入試や推薦入試でのアピールとして使われていた資格が、一般試験にも使われることになったので、多くの人にとって検定試験・資格の重要度が一気に増したということになります。
英語民間試験の資格を取りましょう。
英語民間試験の資格どれがおすすめ?
4技能を測るために国が設定した民間の検定は8つ7つあります。
- 英検
TOEIC- TOEFL
- GTEC
- TEAP
- TEAP CBT
- IELTS
- ケンブリッジ英語検定
[alert title=”注意”]TOEICは大学入学共通テストから撤退しました。[/alert]
この中で私がおすすめするのは英検です。
学校で受けることができ、学生向けの検定試験なので、対策しやすいからです。
この8つの検定試験によっては、県でその検定試験を受けられる会場がないということもあります。
その点、英検を実施していない県や学校はほとんどないはずなので、誰でも確実に受けることができます。
英検をおすすめしましたが、学校ごとにどの検定を実施するというような指針が決まっていると思うので、念のため学校に確認しましょう。
ちなみに、学校で実施しない検定試験をどうしても受けたい場合は公共の会場で個人受験はできます。
ちなみに私の勤務する学校では、英検とGTECの受験ができます。
英検を取得するための勉強法
スタディサプリというオンライン学習サービスを使えば独学でも十分合格できると思います。
スタディサプリは高校の授業講義動画が見放題のサービス。
高校の授業講座以外にも、英検対策講座(3級・準2級・2級)が用意されていて、リーディング・リスニング・ライティングの問題形式に沿った対策講義を見ることができます。
具体的な勉強の仕方ですが、
- まずは「英検対策講座」の動画を見る。
- わからないところがあれば、「通常授業講座」の動画を見て苦手を補充していく。
という流れがいいと思います。
月額980円なので、参考書を1冊買うより安いですし、14日間は無料で体験できるので、試しに使ってみるといいと思います。
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ぶっちゃけ学校の先生は忙しくて、一人一人のスピーキング対策に手が回らないことも…ごめん!
英検を取る前に気を付けること
大学入学共通テストに使う英語民間資格は高校3年生で取らないと無効
大学入試共通テストで英検を使用する場合、高校3年生以降の4月~12月の間に受験した2回で取得したものしか使えません。
早めに取ってしまうと、せっかく取得した資格がムダになってしまうことになるので、計画的に英検取得の対策をするべきです。
3年生で確実に取れるように今からしっかり勉強して力をつけておかないと行けないんですね!
そもそも効率よく勉強するべし
そもそも勉強は時間をかければいいのではないです。効率よく勉強をする意識を持つべきです。
長い時間勉強していても、力が身に付いていないとただの自己満足になってしまうからです。
勉強は時間で評価するのではなく、成果で評価すべきです。
毎日3時間勉強してます!
長いだけじゃダメだよ?
「3時間でこれができるようになった」が言えないとダメだよ?
ダラダラ勉強時間だけ長くならないようにし、しっかりと成果を意識することで効率よく力が身に付きます。
効率よく勉強する方法は別記事で紹介しています。参考にしてくれると嬉しいです。
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まとめ
- 大学入試共通テストでは「読む」「聞く」の他に「話す」「書く」が評価対象になった。
- 「話す」「書く」の評価材料として、英検などの民間の検定試験を使うようになった。
- 3年生になってから資格を取らない無効になる。確実にとるためにしっかりと準備すべし。
ここからは私の担任としての進路指導の話です。
今までの一般試験ではセンター試験と大学ごとの個別試験の点数だけで評価されていました。
そのため、英検などの資格はAO入試や推薦入試を考えている人だけに勧めていたんです。
しかし、大学入試共通テストが実施されると、すべての受験生にとって英検を取る価値が高まるので、これからはしっかりと英検についての指導もしていかないとなという風に考えています。
逆に言うと、資格持ってないと受験に不利になるってことよね…!
大学入試共通テストの英語対策として、まずは英検の取得を考えてみましょう。
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