大学入試の面接で質問される志望理由ってどんな風に答えたらいいんだろう。大事って聞くけど、なんでそんなに大事なんだろう。
あと、参考になる対策本があれば教えてください。
本記事ではその問題を解決します。
結論から言うと、志望理由のおすすめの流れは以下の通り。
[box class=”box32″ title=”志望理由のおすすめの流れ”]
[list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]
- 研究したいこと
- 研究を志した動機
- 大学を選択した理由
[/list][/box]
このあたりをしっかり組み立ててから答える練習をするのがいいかなと思います。
その場の勢いで面接を突破できる人もいると思いますが、よっぽどのコミュニケーションオタクでない限りは難しいと思います。
教師歴9年。この記事を書いたのは、2年連続で高校3年生を受け持った年。リアルタイムで生徒を指導して感じた意見を書いています。
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大学入試面接での志望理由の答え方
面接において、なぜ大事かというと、面接でほぼ100%聞かれているからです。
※受験報告書によるライス調べ
必ず聞かれるんだったら、しっかり作りこんで確実に答えられるようにしたい!
繰り返しになりますが、志望理由を作るとき、以下の流れで構成を考えることをおすすめします。
[box class=”box32″ title=”志望理由のおすすめの流れ”]
[list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]
- 研究したいこと
- 研究を志した動機
- 大学を選択した理由
[/list][/box]
こうすることで、あなたが自分で深く学びたいことを決め、自分の力でキャリアを築こうとしていることをアピールすることができるからです。
では、一つずつ紹介します。
①大学で研究したい内容は?
あなたが大学で研究したいことは何ですか?
まずは、大学で何の研究をしたいかを伝えます。
大学は行きたいけど、そこまで「何を研究したいか」が決まっていない人も、このタイミングでしっかり考えるべきです。
目的意識がはっきりしていないと、「入学後にモチベーションが上がらない」などのことが起きかねません。
また、この記事の後半にも書きましたが、「○○という職業に就くために」とか、「○○の資格を取得するために」ということを志望理由にする人がいますが、大学は「研究機関」であり、「職業訓練の場」ではありません。
志望理由の答えとしては、「どんな学び」をしたいのかを答えるべきです。
②研究する動機は?
- その研究をしようと思ったきっかけ
- その研究を行う必要性
などを説明します。
その研究。本当に必要ですか?
あなたが研究をすることで、何のためになるのでしょうか?
大学は自己満足を叶える場所ではありません。
「自分が楽しいから」とか、「興味あるから」ではなく、「誰かのために」その研究をするという意識で考えてみてください。
動機を見つけるポイントは、その分野の問題点を発見することです。
問題点は、googleやyahoo!なその検索エンジンで公式ホームページを見てみたり、ツイッターなどのSNSを使えば、すぐ調べられます。
自分の経験を思い出し、その分野で社会的な問題点がないか、徹底的に調べて分析してみましょう。
高校生のあなたが分析してもどうしてもわからない問題点が出てくるはずです。
その「未解決の問題を解決したい!」という気持ちを育てましょう。
そして、どんな学問なら解決できるのかを考えましょう。
③その大学でなければならない理由は?
数ある大学の中からあなたの志望している大学を選んだ理由を話しましょう。
「どこでもいい」ということはないはずです。
ラブレターを書くように、その大学でなければならないことをアツく語ります。
まずは大学のホームページやパンフレットで、自分が研究したい内容が大学でできるかどうかを探しましょう。
カリキュラムを見れば何年時に何の授業が履修できるのかが書いてあります。その中から自分の必要な授業を選ぶことになります。
また、大学のホームページでは、シラバスを公開している大学もあります。シラバスでは「目的・内容・教授の名前」等がのっています。
今の時代、気軽にどこでも調べられる環境です。
だからこそ「知りませんでした」は通用しません。
大学入試面接での志望理由のダメな答え方
志望理由でよくあるダメな答え方を少し紹介します。
この1年間だけでどれだけの生徒がこのダメな例を使っていたことか…。
本当によくあるパターンを厳選したので、参考にしてください。※ライス調べ
例①大学は職業訓練の場ではない
例:私は保育士の免許を取得したいと考えています。そのために貴学を志望しました。
最初やりがちなパターン。
大学は免許を取る場所ではありません。
実際の所、免許や資格を取るという目的もあるかもしれませんが、興味がある分野の研究をすることで、それが将来にも活きてくる。そういうものです。
before
私は保育士の免許を取得したいと考えています。
after
私は幼児心理学について研究したいと考えています。貴学で学んだことを活かし、将来は幼児の発達段階に応じた段階的な心のケアができる保育士になりたいと考えています。
例②大学はやりたいことを探す場ではない
例:大学入学したら様々な価値観に触れ、自分が本当にやりたいことを見つけたいと思います。
やりたいことがはっきり決まっていないのに、なぜ入学前に大学、学部、学科などを選ぶのでしょうか?
こんな答えをしたら「本当はどこの大学でもいいと思ってるのかな!?」と思われても何も言えませんよ。
面接が必要になるAO入試や推薦入試の場合、自分がやりたいことがはっきりしていることが前提になります。
自分がやりたいことがはっきりしていない人は、正直一般受験をするべきだと思います。(面接試験がない場合がほとんどですから。)
例③志望理由が具体的でない&突っ込みどころ満載
例:私は現在重要視されている○○について研究したいと考えています。
「なぜ重要視されているのですか?」と真っ先に突っ込まれそうです。
突っ込まれてもちゃんと答えられますか?(しっかり答えられるならむしろ好印象です)
答えの内容が出来上がったら、「なぜ?」とか「何が?」とか、自分で突っ込みを入れて答えられるようにしましょう。
before
私は貴学で、現在の医療現場において重要視されている終末期におけるターミナルケアについて学びたいと考えています。
after
現在日本では、患者の在宅で最期を迎えたいという希望に応えられず、医療現場で最期を迎える人が多いことが問題視されている。私は貴学で終末期におけるターミナルケアについて学びたいと考えています。
まとめ:大学面接志望理由の答え方は3つのポイントをおさえるべし
[box class=”box32″ title=”志望理由のおすすめの流れ”]
[list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]
- 研究したいこと
- 研究を志した動機
- 大学を選択した理由
[/list][/box]
いかがでしたか?
最後に、今回参考にした書籍を紹介します。
志望理由以外の質問の対策にもなるので、私自身とても勉強になりました。
志望理由の答え方をマスターすることが面接成功の第一歩。
しっかり頑張りましょう!
AO・推薦入試対策も大事ですが、次のステップとして今から一般入試の対策をしましょう。
一般入試のみで勝負しようとしている全国の受験生は、あなたが面接練習に使った時間を勉強に使い、一歩前進しています。
でも大丈夫。今から効率よく勉強すれば、全国のライバルに追いつくことが十分可能ですよ!
そのために「オンライン塾」を検討するのもアリだと思います。
「オンライン塾4社を徹底比較!高校教師歴9年のおすすめはコレ!」では、高校教師目線でおすすめのオンライン塾を比較紹介していますので、よかったらご覧ください。
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自分にしっかり向き合い、面接対策を頑張れる人ならば、受験勉強も頑張れるはず。
行動すれば人は変わります。悩む前にまずは行動してみましょう。
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2 件のコメント
はじめまして。看護師を目指す高校3年の女子です。
県内の看護大学を志望しています。
1年の頃から好成績をキープしていたおかげで推薦してもらえることになったのですが、面接や自己PR文を書くに当たって自分の将来像を考えた時、ペンが進まなくなりました。
でもこのサイトを見てどういう風に考えていけばいいかが少しわかった気がします。現役教師ということでとても信頼できます。じっくり自分と向き合って、意中の大学を射止められるようにアプローチしていきたいと思います!ありがとうございました!
ショコラさん、こんにちは。コメントありがとうございます!
看護学校の志望理由であれば、特に具体性が大事かと思います。
看護を目指すきっかけで多いのは
・親が看護師
・自分がケガや病気でお世話になったから
このあたりです。正直ほとんどがこんな感じかと思います。
ですので、具体的に
・看護の中でもどの分野に興味がある
・研究してどう社会に貢献するか
など言えると他の受験生と差別化できてグッドです!
今受験直前で大変かと思います。頑張って下さいね!ショコラさんが大学合格できることを祈っています!