こんにちは、現役教師ブロガーのライス(@rice_papat )です。
大学入試の面接で質問されるこれだけはおさえておくべき!みたいな基本的な内容が知りたいな…。それと入退室のマナーとかも知りたいです。
ねこ美
本記事では、そんな悩みを解決します。
- 大学入試の面接で必ず聞かれる質問内容
- 質問ごとのポイント
- 入退室のマナーや動作のポイント
ライス
教師歴11年。過去4年間で3年間受験生を受け持ち、数多くの受験生を指導してきました。
そんな僕が、実際に学校で受験生を指導した内容をお伝えします!
見たいところにジャンプ
大学入試の面接対策する前に準備すべきこと
本題に入る前に、まずは最低限の準備が必要です。
- 大学のパンフレットと募集要項の請求
- 志望理由書の作成
- 先生とのコミュニケーション
本題に入る前に本当に大丈夫かどうか、確認してみてください。
ライス
「そういうのいいから!さっさと質問内容教えてくれ!」というはこの部分は飛ばして次の章から見てくださいね!
大学のパンフレットと募集要項を手に入れる
これがないと受験が始まりません。
面接で100%質問される「志望理由」をしっかり作りこむためには必須です。
どんな大学かわからなければ大学に受かるはずないですから。
入手方法は以下の通り。
- 大学に直接もらいに行く
- インターネットで資料請求する
それでは確認していきましょう。
大学に直接もらいに行く
パンフレットと募集要項は大学に行けば無料で手に入ります。
オープンキャンパスでもらえるパターンが多いので、ぜひオープンキャンパスに参加しましょう!
大学の雰囲気を味わえるので、おすすめです!
インターネットで資料請求する
コロナの影響でオープンキャンパスに気軽に参加できないこともありますよね…。
その場合は、大学のホームページにアクセスし、資料を請求するのも手です。
資料請求はもちろん無料です。
志望理由書の作成
面接試験は志望理由がベースとなって展開されます。
焦る気持ちはわかりますが、まずは志望理由書をしっかりと書き上げましょう。
志望理由は面接でも100%聞かれるのでここでしっかり作りこんでおけば一石二鳥ですよね。
自分と向き合い、しっかりと作りこみましょう。
志望理由書については、別記事にまとめていますので、あわせてご覧くださいね。
先生とのコミュニケーション
担任の先生とのコミュニケーションが一番大事です。
担任の先生はクラスの生徒全員の日程を把握し、すべての志望理由書の添削、面接練習などをこなします。
ライス
正直かなり大変なんです…。
ですので、担任の先生には受験に関する「報告・連絡・相談」をこまめにすることをおすすめします。
担任の先生とのコミュニケーションをしっかり取り、信頼関係を構築しておくことで受験をスムーズに進めましょう。
大学入試の面接で必ず聞かれる質問7選【基本はこれだけ】
さて、ここからが本題!面接でおさえておくべき質問を7つ紹介します。
実は面接でよく聞かれる「お決まりの質問」はそんなに多くありません。
面接練習をこれから始める人は、まず以下の質問に答えられるようにしましょう!
- 大学の志望理由
- 高校生活で頑張ったこと
- 大学入学後に学びたいこと
- 大学卒業後の進路
- 長所と短所
- 最近のニュース
- 自己PR
生徒が提出する受験報告書を見てみると、これら7つの質問はだいたい聞かれていました。
中には、これらの質問の中からしか聞かれませんでした!という生徒もいました。
ライス
まずはこれらの基本の質問に対する答えを用意することから始めましょう。発展的で難しい質問の対策はそのあと!
大学の志望理由
基本中の基本。大学の志望理由は100%質問されると思っていいほど大事な内容です。
大学側は学部が力を入れている研究に共感し、一緒に学んでくれる意欲的な生徒を育てたいと思っているからです。
例えば、あなたが一生懸命取り組んでいる部活動に新入生が入部するとき、どんな人なら嬉しいですか?
ライス
部活の方向性に共感している人や、意欲がある人だったら嬉しいですよね!
志望理由については、めちゃくちゃ重要なので、別記事にまとめました。参考にどうぞ↓
出願時に提出する志望理由書をしっかり書けていれば、自分の学びたいことは整理されているはず。
しかし、志望理由書の内容を丸暗記してしゃべればいいというわけではありません。
「書類を読む」のは時間をかけて解釈しながら読めますが、「話を聞く」のは、そのとき一瞬で解釈しなければなりません。
ですから、できるだけシンプルに、面接官に伝わるように、ポイントを絞って話しましょう。
- 書類:しっかり書き込む(読むことに時間をかけられるから)
- 面接:シンプルに伝える(言葉の解釈に時間をかけられないから)
ライス
志望理由が一番大事!しっかり時間をかけて深掘りしましょう!
- 何を学びたいかを話す
- 理由を具体的に話す
- その大学でなければならない理由を話す
高校生活で頑張ったこと
「高校生活最後の文化祭です」とか、「部活動に毎日励みました」で終わってしまう人もいますが、事実だけで終わってしまうのはもったいないですよ!
残念ながら面接官はあなたが高校生活で頑張ったこと自体にはあまり興味がないです…。
面接官が評価したいのは、「そこから何を学んだか」「今後どう生かすか」です。
より具体的に考えてみましょうね!
ライス
話の長い校長みたいに、自分の武勇伝をダラダラと語るだけではダメ!絶対!
- 部活動、委員会、ボランティア、郊外活動などの経験を話す
- エピソードを具体的に話す
- その経験で学んだことや身につけたことを話す
- 今後どう生かすか話す
大学入学後に頑張りたいこと
大学に入学してから頑張りたいことについて話します。
- 授業
- 実習
- 資格検定取得
- 留学
などです。
学びについてではなく、いきなり「サークル活動」とか、「アルバイト」と言われたら、面接官はどう思うでしょう。
ライス
「この人、うちの大学に遊びに来るつもりなのか…」と思われても、しょうがないですよね…
大学はあくまでも研究機関。その志望校で学べることを中心に回答するべきですね!
- 学びに関することを言う
- その大学にしかないものだとGOOD
大学卒業後どんな仕事をしたいか
保育学科の入学面接で「保育士になりたいと考えています!」ではダメです。
ライス
受験者全員同じことが言えますからね…
ポイントは、大学で学んだことをどのように仕事に活かすつもりなのかを話すこと。
たとえば、「貴学で幼児音楽を研究し、将来は保育士になり、音楽で豊かな感受性と表現力を育てたいです」みたいな感じがいいかなと思います。
大学側は、自分たちが行っている研究を社会のために役立てられる可能性のある生徒と一緒に研究したいと思うはずなので、踏み込んで考えてみましょう!
- 職業を言うだけではダメ
- どのような職業人になりたいかを話す
長所と短所
長所を述べた後、その長所を発揮した経験を盛り込み、将来の夢へどう活かしていくのかを言います。
短所を答えるときは、自分の評価を下げすぎないようにしましょう。
面接官がわざわざ短所を聞く理由は、あなたがいかに自己分析できる人で、その短所と向き合って克服しようと努力しているのかが聞きたいからです。
ライス
自分の短所を受け入れながらも、いかに前向きに考えているかをアピールしましょう!
- 長所をどう生かしていくのかを話す
- 短所を改善しようと努力していることもアピール
最近のニュース
できるだけ、志望学科に関するニュースを調べて、考察して話しましょう。
とはいえ、「学科に関するニュースがない!」という場合もあると思います。
そのときは、一見関係ないように見えるニュースを、志望学科に関する視点で考察してみましょう。
すると、面接官に「この学生は普段から研究したいことについてしっかり考えているんだな」と評価してもらえるはずです!
ライス
ニュースは1つだけではなく、3つほど用意しておくと安心ですよ!
- 学科に関連するニュースを考察し話す
- 学科に関連しないニュースの場合は、学科の視点で考察して話す
自己PR
自分の強み(長所)をアピールします。
- 学校生活で身につけたこと
- 部活で身につけたこと
- ボランティア活動で身につけたこと
- 学校の外で行なっている活動で身につけたこと
などですね。
そして、その身につけたことを将来どのように活かすのかまで話します。
ライス
面接の最後に自己PRを話すことが多いので、しっかりアピールしましょう!
- 自分の強みを言う
- 強みを身につけた経緯を話す
- これからどう生かしていくのかを話す
入退室のマナーも練習しよう
質問に対する答えを準備することも大事ですが、入退室のマナーも対策しておく必要があります。
なぜなら、入室は第一印象を決める大事な部分だからです。
面接試験で一番大事なのはやはり「受け答え」。マナーや動作で多少失敗しても、合否に大きく影響はないと思いますが、最低限のマナーは身につけておきましょうね。
入退室の基本!「2つ以上の動作を同時にやらない」
入退室のとき、2つ以上の動作を同時にやらないことを意識しましょう。
なぜなら、2つ以上の動作を同時にやると、雑な印象を与えてしまうからです。
逆に動作を一つ一つ丁寧に行うことで、落ち着いた礼儀正しい印象になりますよ。
たとえば以下の感じです。
- 「失礼します」といいながら「ドアを開ける」
- 「よろしくお願いします」といいながら「礼をする」
無意識にやっている人が多いので注意しましょうね!
ライス
結果に大きく影響することはないと思いますが、この辺は心がけ一つなので、意識してみましょう!
入室から退室までの流れとポイント
ここからは実際の入室から退出までの流れです。ご覧ください。
- STEP
入室
- ドアをノック
- 面接官から「どうぞ」という声がかかったら扉を開ける
- 静かに扉を閉めた後に、「失礼します」と挨拶。礼をする
- 椅子まで歩き、横に立つ
- STEP
着席
- 面接官から「受験番号出身校、名前」を聞かれたら答える
- 面接官から「どうぞお掛けになってください」と言われた後に、「失礼いたします」と言って椅子に座る。
- STEP
面接
- キョロキョロしない
- 両手は膝の上。身振り手振りをつけるのはもちろんOKですが、大げさになりすぎないように
- STEP
退席
- 「これで面接を終了します」と面接官に言われたら、すっと椅子から立ち上がって「ありがとうございました」とお礼を言う。
- 速やかに扉まで移動移動。
- STEP
退室
- 扉の前で面接官を見て「ありがとうございました」と述べて礼をし、退室
入退室の仕方は指導する先生によって細かい所は違います。
たとえば「失礼します」と扉を開ける順番などですね。
この辺の順番が多少入れ替わっても、試験の結果には影響ないので、安心してくださいね。
ライス
くり返しになりますが、「2つ以上の動作を同時にやらない」ように気をつければ、問題ないですよ!
入退室の練習はスマホでビデオ撮影してチェックする
先生にお願いして、面接練習の様子をスマホでビデオ撮影させてもらいましょう。
録画した自分の姿を客観的に見ることで、気づいていないクセや、直した方がいいな・・・というポイントが見えてくると思います。
スマホで簡単に撮影できますが、学校によっては校則で制限されている場合もあると思うので、先生に確認してからやってくださいね!
まとめ:大学面接全般で意識すべきポイント
大学入試の面接でおさえておくべき質問7選を紹介しました。もう一度振り返ります↓
- 大学の志望理由
- 高校生活で頑張ったこと
- 大学入学後に学びたいこと
- 大学卒業後の進路
- 長所と短所
- 最近のニュース
- 自己PR
ちなみに、すべての質問に共通する「質問に答えるときの意識するべきポイント」は、
- 丸暗記したものを間違えずにしゃべる場ではない。
- 言いたいことをシンプルにしゃべる。
- その質問で、面接官が何を聞きたいのかを考える。
- 常ににアピールできるポイントがないかをさがす。
- 面接は面接官との会話。あなたがしゃべりすぎないようにする。
こんな感じです。
この記事を見ながら、まずは台本を用意してみてくださいね!
ライス
しっかり対策して合格を勝ち取りましょう!応援してます!