こんにちは、ライスです。
英語民間試験が延期になったって世間が騒いでるけど、どういうことかさっぱり分からない…つまり英検とか頑張らなくていいってこと?
このような質問に答えます。
2019年11月1日。大学入試界を震撼させるニュースが飛び込んできました!
それは、大学入学共通テストで英検などの民間試験を採用することになっていましたが、延期になりました!ということ。
ちょっと待って、そもそもどういう事かよくわかりません!
自分のことだからちゃんと理解しようね!
ということで、大学入学共通テストで英語民間試験を取り入れるという事について、今までの経緯と最終的な結果をまとめました。
ややこしいけど大丈夫!落ち着いてちゃんと理解してくださいね!
- 「英語民間試験延期」の概要
- 英語民間試験導入の問題点
- 英語民間試験はもう受けなくてもいいのかどうか
- いつまで延期されるのか
現役教師がリアルな意見を交えつつ解説します!
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英語民間試験延期まとめ!現役教師がわかりやすく解説
そもそも英語民間試験の導入ってどういうこと?
まずは基本的なことからわかりやすく解説します!
結論から言うと、
2020年度に始まる大学入学共通テスト(現センター試験)で、英検などの民間検定試験の点数を入学の評価対象にするという入試改革が行われる(予定だった)
ということですね。
どうしてそんな改革が行われることになったの?理由は?
今までのセンター試験だと
- リーディング
- リスニング
の力しか測れませんでした。
急激にグローバル化する昨今、これらの2つの力を含む
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- スピーキング
の「英語4技能」が必要!と国は考えたわけです。
というわけで、ライティングとスピーキングも大学入試に取り入れよう!と言う流れになったんですね。
え、同じ日にスピーキングとかできるの?時間的に無理じゃない…?
その通り!だからこそ民間の検定試験が注目されたんです。
今までのセンター試験を想像してもらえばわかると思いますが、大学入学共通テストも2日間朝から晩まで試験を行うことになります。
そのため、同じ日に受験生一人一人のスピーキングを試験するのは不可能ですよね。
であれば、事前に行う英検などの7つの英語民間試験を使って評価しようというということになったんです。
ちなみに対象の7つの英語民間試験は以下の通り。
- 英検
- TOEFL
- GTEC
- TEAP
- TEAP CBT
- IELTS
- ケンブリッジ英語検定
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つまり今までの感じで例えると、センター試験の点数と事前に受ける英検の点数を総合的に評価するって感じ?
そういうこと!
大学入試業界でも大きな改革です。しかし、準備が整っているとはとても言いがたい状況で見切り発車してしまったんですね。
そして2年ほど走り始めたら案の定色々問題が出てきてしまったんです。
そして文部科学相である萩生田光一さんの「身の丈」発言で大炎上。
これが引き金になり英語民間試験を導入することが延期となりました。
英語民間試験導入の問題点は何だったのか?
さて、英語民間試験導入の問題点を解説します。
- 英語民間試験のスコアを平等にスコア可できるか
- 受験料が高い
- 試験会場の確保が難しい
- 民間英語試験を利用しない大学が相次ぐ
- 「身の丈」発言
1.英語民間試験のスコアを平等にスコア可できるか
民間試験は全く異なる7つの試験。
英検だけでなく、どの試験も大学入学共通テストに使用することができます。
- 英検
- TOEFL
- GTEC
- TEAP
- TEAP CBT
- IELTS
- ケンブリッジ英語検定
え、どの検定試験を受けるかで有利不利出ないの?
そう、そこが問題!
当然ですが、全く異なる試験なので評価の仕方が全然違います。
このように各検定の点数を統一のスコアであるCEFR(セファール)に変換しますが、果たして本当に公正に判断できるのか?という点が疑問です。
2.英語民間試験の受験料が高い
1回の検定料が5800円~25380円。
大学入試共通テストに使用できる英語民間試験は、3年生で2回まで受験ことができるので、単純に倍かかります。
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高っ!
とはいえ検定取らないと他の受験生と戦えない…
今まで受けたい人だけ受けていた検定試験が実質強制ですからね。
この辺の経済負担が不公平感につながり、後述する「身の丈発言」で燃え上がってしまうわけです。
3.試験会場の確保が難しい
地域によっては会場が少ないor狭い問題があります。
わたしの住む町田舎だから町中の高校3年生収められる会場がない…
そうなると隣町とかの会場に行かないといけないよね?
会場がある市町村の会場で試験を受けると決まれば、かかってくるのは「交通費」と「宿泊代」。
「田舎に住んでいる人は経済負担が増える」といった地域格差が生まれてしまって、これまた「身の丈」発言の火種になってしまうのです。
4.英語民間試験を利用しない大学が相次ぐ
そもそも、大学側が民間試験を導入するかどうかは自由。
こんな体制が整っていないブレブレ状況で民間試験を導入したくないという大学も多いようです。
2019年8月に行われた文科省の調査では、全国の国公私立大の3割で利用することを「未定」としているという結果が出ました。
5.とどめの身の丈発言とは?
文部科学相である萩生田光一さんの「身の丈」発言。
10月24日テレビ番組で「(英語民間試験は)自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえば」というような発言をしてしました。
激励するつもりで言ったようですが、立場が立場。「教育格差の容認ではないか!!」と大炎上しました…。
ん?どういうこと?
この発言があったのが、上記した
- 受験料が高い
- 試験会場の確保が難しい
について、家庭の経済状況によって不公平が生じることが懸念されていたタイミングだったんですね。
この大炎上が引き金になり、11月1日英語民間試験導入を延期することが整式に決まったという感じです。
大学入学共通テストへの英語民間試験導入の延期が決まったら英検は受ける価値がない?
てことは、英検を無理に頑張らなくてもいいって事?
違う!勘違いされがちなのでよく確認を。
結論から言うと、必ず取らないとダメだと思います!
今回延期になったのは、「大学入学共通テストへの導入」。
つまり今まで通り調査書に記載できるという点では変わらないので、積極的に英検受験をし、資格取得することをおすすめします。
新しい入試制度の「総合型選抜」でも、従来の「AO入試」と同じように調査書の内容は重要視されますので。
むしろ入試改革により、調査書への記入が無制限になったので、今までよりも重要度は増しています。
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なるほど!とにかく英検頑張ります!
準1級くらい取れればかなり強いです!ファイト!
英語民間試験の大学入学共通テスト導入いつから?
2020年度からの活用を見送り、2024年度からの入試を目指して検討する方針を発表しました。
2024年度には高校の新しい学習指導要領が全学年で実施される年。
その時期に合わせて、大学入学共通テスト全体も見直し、英語民間試験を使うかどうかも含めて再検討するということです。
が、正直どうなるか予想できません。
今回だって状況がコロコロ変わりすぎましたし。
順調にいけば今の中学1年生が高校3年生になったタイミングですね。
まとめ:大学入学共通テストでは使わなくなったけど、英検とっておいた方が絶対いい!
大学入学共通テストで英語民間試験の導入が延期になりましたが、やはり英検は取得しておかなければならないと思います。
大学入学共通テストには使えなくても調査書へ記載された内容をスコア化して使う大学もありますからね。
調査書に「英検取得」が記載されている人と記載されていない人だと当然記載されている人の方が有利です。
英検対策は基本的に独学でやることになります。
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