こんにちは、ライスです。
「何回もやったのに覚えられない!」
「せっかく覚えたのに忘れた!」
今まで何人の生徒にこのようなこと言われてきましたか?
生徒は毎日部活動やら塾やらで、自分の勉強の時間がなかなか確保できません。
高校生は忙しいんです。
「授業はマジメに受けているのに成績が伸びなくて悩んでいる高校生がまずやるべき超効率勉強法」でも紹介しましたが、忙しい高校生だからこそ、やみくもに勉強するのではなく、効率よく勉強することが必須です。
しかし、何人の生徒が「正しい勉強法」や「効率よい勉強法」を意識して勉強しているのでしょうか。
そして、何人の先生が「正しい勉強法」や「効率よい勉強法」を教えてくれているのでしょうか。
大人になっても通用する勉強の仕方を教えてあげることが子どもたちにとって大事ではないでしょうか。
今回は「誰でも1日100個英単語を覚えられるようになる暗記法」を紹介します。
正しい暗記の方法を教えてあげることで、1日100個の英単語を暗記することが、勉強苦手な人にも必ずできるようになります。
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人間は忘れる生き物
勉強する上で、「復習」は非常に大事です。
なぜなら、覚えたことは、覚えた瞬間からどんどん忘れていってしまうからです。
あなたは3日前の晩ご飯に何を食べたか、すぐ思い出せますか?
人間は覚えたことをそのまま覚えっぱなしにしていると、どんどん忘れてしまいます。
せっかく頑張って覚えたこともムダになってしまいます。
特に興味がないことは忘れやすいです。
これは脳の「海馬」という部分が、生きていく中で必要でないものをどんどん忘れ、短期記憶を入れかえながら生きているためです。
人間は忘れる生き物だからしょうがないんです。
皿回し暗記術で復習
1枚目の皿をまわしたら、2枚目の皿をまわし、次に3枚目、4枚目……と続けていきますが、その間に1枚目の皿がグラグラしてきます。
そうしたら、もう一度1枚目の皿をまわし、その一方で5枚目の皿もまわしはじめて……という具合に、メンテナンスをしながら前に進んでいくのです。こうすることで、覚えた状態をキープし続けることができます。できる人の勉強法(安河内哲也 著) p132より引用
暗記の適切な復習タイミングは、「忘れそうな頃に思い出す」こと。
人の記憶の段階を3つに分けると、
- 覚えている
- 覚えたことはあるけど内容が思い出せない
- 覚えたことすら思い出せない
つまり、適切なタイミングは「2.覚えたことはあるけど内容が思い出せない」ときです。
「1.覚えている」のときに復習するのは、時間効率的に良くない。
「3.覚えたことすら思い出せない」は、覚えたことが0になってしまっている状態です。
最初からの勉強になります。
これ、最悪です。
けど、勉強苦手な人はみんなテスト直前に「3.覚えたことすら思い出せない」の状態なんですよね。
何時間も授業でやってきたことを自力で0からやるのは無理です。
そりゃあやる気無くします。
勉強している人を見ると、新しい知識を入れることばかりして、このメンテナンスができていない人が多いです。
新しい記憶で古い記憶を上書きしてしまっていることに気づいていません。
はじめはこまめに、後は間隔を開けて
毎日こんなに復習しなきゃいけないの?
復習ばっかりじゃ新しいこと勉強できない!
「授業はマジメに受けているのに成績が伸びなくて悩んでいる高校生がまずやるべき超効率勉強法」でも紹介しましたが、人間の脳は1回目の勉強より2回目の勉強の方がラクに覚えられるようにできています。
最初復習に100分かかっていた内容が、1日後に復習すると、60分の復習で全て記憶し直すことができるという感じです。
そうなれば新しい内容の勉強もしていけますよね。
英単語を1日100個、3週間で1000個覚える具体的な暗記方法
英単語帳の王様、システム英単語を使って説明します。
①今日覚える範囲を、わかるものとわからないものに分類する。
今日覚える必要があるものと、もう覚えているものに分類する必要があります。
英単語の訳を自分で隠しながら、自分でテストします。
わからなかった単語の前に×を書きます
この段階は作業であり、勉強ではないので、できるだけ時間をかけないようにしましょう。
②わからなかった単語を書き並べ、10個のかたまりをつくる。
このノートに書かれている単語が、勉強するべき単語です。
単語の左は3㎝くらい空けておきましょう。(後で使います。)
③頑張って10個覚える
雑ですが、頑張って覚えてください。
人それぞれ覚えやすい方法があると思うので、自分に合った方法を見つけましょう。
- 書いて覚える
- 声に出して覚える
- 語呂合わせで覚える
- 長文で覚える
- 歌の歌詞で覚える
この段階では完璧にしなくていいです。
完璧にしようとすると時間がかかり過ぎてしまい、効率が少し悪くなります。
④10個のテストを行い、間違った単語の左のスペースに×をつける。
3の段階である程度覚えたら、一度テストをします。
1回で覚えられる物もあれば、何回やっても覚えられない単語もありますよね?
何個か間違えるはずなので、間違えた単語の左の空きスペースに×を書きます。
そして、×がついた単語を再び覚えなおします。
覚えてしまった単語は、もう無視です。×の単語に集中してください。
⑤×の単語のテストをし、間違ったら左のスペースに再び×をつける。
覚えなおした単語だけテストをします。
これを繰り返します。
⑥全て正解したら、10個の総復習テストをする。
10個の総復習テストをして、スラスラ答えられたら合格です。スラスラ答えられない場合は、もう一度覚え直してください。
この段階で10個を完璧にします。
⑦次の10個に進み、3~6のステップを繰り返し、10個覚える。
同じ方法で10個覚えます。10個ずつ完璧にし、5セットやり、50個目まで進めます。
50個一気に覚えることは難しくても、小分けにすれば覚えられるはずです。
⑧5セット終わったら、50個の総復習テストを行う。
最初の10セットあたりの単語はもう忘れている頃です。
そのため、50個進んだところでもう一度訳が言えるかテストします。
ノートに集まった単語全ての単語がスラスラ答えられるでしょうか?
ここで間違えた単語は、先ほどの×とは区別し、赤で×をします。
赤×の単語を再び覚えなおしましょう。
ここで50個を完璧にします。
⑨50個を完璧にしたら、次の50個を完璧にする。
3~8を繰り返して、次の50個を完璧にします。
⑩100個総復習テストをする。
最初の単語は忘れているので、100個の総復習テストをします。
わからなかったものは先ほどまでの×と区別し、青で×をします。
このように、限られた範囲を完璧にしていくことで、3週間で1000個ほど覚えられるようになります。
まとめ
効率よく暗記をする方法は、
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- 忘れそうな頃に復習をする
- 復習するタイミングを少しずつ広げていく
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忘れそうな頃に復習することで、脳にとどめておく時間が長くなり、自然と復習するタイミングの間隔が広がっていくことになります。
暗記の具体的な方法は
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- 覚えてないもの選び出し、10個を1セットとして覚える。
- 10個を5セット覚えたら、50個分の総復習。
- 50個を2回総復習したら、100個分の総復習。
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この暗記方法は当然ですが、英単語だけではなく、様々な教科や、大人になってからの勉強にも役に立ちます。
勉強苦手だった子にこの方法を伝授したところ、みるみる漢字を覚えました。
勉強する(インプット)⇒覚えている⇒書ける(アウトプット)
という体験をしたことが今までほとんどなかったようで、この経験はすごく嬉しかったようです。
その後は友達にやり方を伝授して、勉強が苦手なグループの先生になっていました。
大事なのは、勉強のやり方を教えてあげること。
大人になっても、一人で勉強できる力を身につけさせてあげること。
それが教師の本当の役割ではないでしょうか。
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